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母も子もADHD。片付け・忘れ物・宿題の三大バトルと、私たちなりの付き合い方

ADHD当事者の母と、ADHDとASD併存の小4息子。日々起こる片付け・忘れ物・宿題の三大バトルを、責め合わずに乗り切るための、わが家のリアルな工夫をまとめました。

みさき
みさき
当事者ママ / 小4息子(ADHD・ASD併存)
母も子もADHD。片付け・忘れ物・宿題の三大バトルと、私たちなりの付き合い方

「また忘れ物した!」 「片付けしてって何回言ったの!」 「宿題、いつになったら始めるの!」

ADHDのある小4の息子に、毎日こう言いたくなる瞬間があります。でも口に出した直後、「あれ、これ私のことでもあるな……」と心の中でつぶやくのが、わが家の日常です。

私自身もADHD当事者で、子どもの頃から片付け・忘れ物・段取りはずっと苦手でした。在宅でフリーランスとして仕事をしている今でも、机の上はそれなりに散らかっています。

そんな私が、ADHDとASD併存の小4息子と、毎日「三大バトル」を繰り広げながら、どうにかこうにか付き合っています。完璧な解決策ではないけれど、わが家なりの工夫をシェアできたらと思います。

バトル①:片付け

これは、わが家でも最も頻度の高いバトルです。

リビングに散らばるおもちゃ、机からはみ出すノートと教科書、椅子の上に積み上がる脱ぎっぱなしの服。「片付けて!」と何度言っても、息子はその場でフリーズします。

実は私自身、子どもの頃に同じ場面で動けなくなった記憶があります。「何から始めればいいか分からない」感覚は、ADHD当事者なら誰でも経験があるのではないでしょうか

わが家の工夫

  • 「片付けて」ではなく「机の上のノートを本棚に戻して」と、ひとつだけ具体的に伝える
  • 一気に全部やろうとせず、5分タイマーで「今だけがんばる」スタイル
  • 「片付いた瞬間の写真を撮っておく」と、本人も「やればできる」と思い出せる

それでも崩れる日はあります。崩れた日は「ま、今日はこういう日」と切り上げて、翌日にリセットします。「毎日完璧」を目指さないのが、わが家の長続きのコツかもしれません。

バトル②:忘れ物

息子の忘れ物は、本当に多いです。連絡帳・体操服・水筒・宿題のプリント……。

私自身も大人になった今でも、財布や家の鍵を忘れて家を出ることが、月に何度かあります。「忘れ物が多い母が、忘れ物の多い息子に説教する」のは、正直、説得力ゼロです。

わが家の工夫

  • 玄関ドアに「持ち物チェック表」を貼る(私と息子の分、両方)
  • 前日の夜に「明日の準備」をリビングの机で一緒にやる
  • 朝、家を出る前に「持ち物の声出し確認」をする(連絡帳、水筒、ハンカチ、マスク……)

それでも忘れる日はあります。忘れたら、息子と一緒に「次は、玄関のチェック表をもうひと項目増やそうか」と工夫を更新します。

責めるのではなく、「忘れたから工夫を更新する」というスタンスにできると、お互いに気持ちが軽いです。

バトル③:宿題

これは、わが家でもっとも消耗するバトルです。

学校の宿題、特に毎日のドリルや漢字の書き取り。机の前に座らせるまでが大変で、座らせた後も集中が続きません。私が隣で見守るつもりが、いつの間にか自分が眠くなっているという日もあります。

「みんな当たり前にやってるのに、なんでうちの子は……」と頭をよぎる瞬間。同じ頻度で、「私も小学生のころ、宿題は本当に嫌いだった」という記憶が蘇ります。

わが家の工夫

  • 宿題の時間帯を「朝」に変えた(夜は二人とも集中力ゼロのため)
  • タイマーで「15分だけ」と区切って、終わったら自由時間
  • 完璧を目指さず、「今日はここまでできた」を一緒に確認する

うまくいかない日は、潔く「今日はやらない日」と決めることもあります。「やらない日があってもいい」と決められると、翌日のスタートが軽くなります

母として、自分を責めすぎないために

ADHDのある母が、ADHDのある子を育てると、「自分の特性が子どもに影響したのでは」と自分を責めたくなる瞬間があります。

私もこれまでに、何度も「私のせいだ」と思った日がありました。でも、最近こんなふうに考えるようにしています。

私もADHDだから、息子の気持ちがいちばん近くから分かる「みんなと同じようにやれなくてつらい」気持ちを、説明しなくても理解できる

これは、ADHDのない母にはできない、私にしかできない伴走の仕方なのかもしれません。

息子のバトル相手としてではなく、同じ特性を持つ仲間として、横を並んで歩く存在になれたらと、毎日意識しています。

親子それぞれの「逃げ場」を持つ

毎日のバトルを乗り切るために、わが家では親子それぞれに「逃げ場」を持つようにしています。

私の逃げ場は、夜のひとり時間にお茶を飲む時間と、フリーランス仲間とオンラインで話す時間です。

息子の逃げ場は、本人が大好きなプログラミング教室の時間です。学校とは違うペースで、自分の「すき」に没頭できる場所があるのは、想像していた以上に大きな支えになっています。

わが家はリタリコワンダーに通っていますが、教室で先生がじっくり並走してくれるおかげで、息子にとっての「自分らしくいられる時間」になっています。

三大バトルでへとへとになっても、「明日のあそこで楽しい時間があるから」と思えると、お互いに気持ちが持ち直せるのを感じています。

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おわりに

母も子もADHDだと、毎日が小さなバトルの連続です。

でも、同じ特性を持つ仲間として、横を並んで歩く存在として、「完璧を目指さない」「やらない日があってもいい」「逃げ場を持つ」というスタンスでいると、不思議と心の余裕が生まれてくる気がしています。

「私もダメ」と責めるのではなく、「私もそうだから、息子の気持ちが分かる」。そんなふうに自分を許せると、明日の朝のスタートがほんの少しだけ軽くなる。そんな日々を、いまわが家は積み重ねている途中です。

この記事を書いた人

みさき

ADHDとASD併存の小4の息子(10歳)を育てる在宅看護師パート。わたし自身もADHD当事者です。 小2から通級指導教室に通い続け、小3からはリタリコワンダーも並走(現在も通塾中)。 教室・療育・習い事を渡り歩いた経験を、同じ発達障害のある子の育児の親御さんに発信しています。

当事者の親 教室・通級・療育を経験