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二学期の行き渋り|「学校行きたくない」と言われた朝に、私がやめた3つのこと

夏休みが明けた二学期のはじめに、朝「学校行きたくない」と言われたときの対応。ADHDとASDのある小4息子を育てるADHD当事者の母が、去年うまくいかなかった声かけと、やめてみたら朝が少し楽になった3つのことを書きました。

みさき
みさき
当事者ママ / 小4息子(ADHD・ASD併存)
二学期の行き渋り|「学校行きたくない」と言われた朝に、私がやめた3つのこと

夏休みの終わりが近づくと、私のほうが緊張しています

みさき
みさき

八月の後半になると、カレンダーを見るのがちょっといやになります。

息子より先に、私が身構えてしまうんです。

去年の二学期、朝の玄関で動かなくなった息子と、時計を何度も見ていた自分を思い出すからだと思います。

夏休みは、生活のリズムがゆるくなります。

起きる時間も、食べる時間も、寝る時間も、だんだん後ろにずれていきます。

うちは私自身もADHDで夜型なので、「早く寝なさい」と強く言えないまま八月が終わっていくのが、毎年の恒例になっています。

そのゆるんだ状態から、いきなり「明日から六時半起き」に戻るわけですから、体がついていかないのは当たり前だなと、今は思えるようになりました。

二学期のはじめに行き渋りが出やすいと言われている理由

行き渋りは、その子の性格や、親の育て方の問題ではないことがほとんどです。

発達に特性のある子の場合、二学期のはじめは特に負荷が重なりやすいと言われています。

うちの息子に当てはまっていたのは、この3つでした。

  • 生活リズムのずれ(睡眠と起床が一か月かけて後ろにずれている)
  • 見通しが立たないこと(席も担任も一学期と同じでも、行事の予定は新しい)
  • 暑さと疲れ(八月末から九月はまだ暑く、体力の消耗が大きい)

とくに二つめの「見通しが立たない」は、うちの息子にはいちばん大きかったです。

運動会の練習がいつから始まるのか、給食がいつから出るのか、そういうことが分からないだけで、朝の足取りが変わりました。

去年の私が言ってしまって、うまくいかなかった言葉

正直に書きます。

去年の九月、私が息子に言ったのは「大丈夫だよ、行ってみたら楽しいよ」でした。

言った瞬間に、息子の顔が閉じたのを覚えています。

返ってきたのは、「行ってみないと分かんないもん」でした。

そのとおりでした。

私は、根拠のない励ましで、その場をなんとかしようとしていたんです。

本人の「こわい」を聞かずに、先にふたをしてしまった感じでした。

私自身、子どものころに「気にしすぎだよ」と言われて、余計にもやもやしたことがあります。

同じことを、自分の子にやっていました。

やめてみたら、朝が少し楽になった3つのこと

1. 「なんで行きたくないの」と理由を聞くのをやめました

理由を聞くと、息子は黙ってしまうことが多かったです。

言葉にできないから困っている、という場合もあるんだなと気づきました。

代わりに聞くようにしたのが、「今、いちばんいやなのはどれ」という選択肢の出し方です。

朝の準備、行くまでの道、教室に入る瞬間、給食、どれがいちばんしんどい。

そう聞くと、「教室に入るとき」と一言で返ってきました。

理由を説明させるのではなくて、指をさせる形にしたら、答えられるようになりました。

2. 玄関で結論を出すのをやめました

いちばん変えてよかったのがこれです。

以前は玄関で「行くの、行かないの」と迫っていました。

出発の時間が迫っているので、私も焦っていたんだと思います。

でも、本人がいちばん動けない場所と時間で、いちばん大きい決断をさせていたわけです。

今は、前の日の夜に「明日、しんどかったら遅れて行く手もあるよ」と先に一回言っておくようにしました。

朝に選ばせるのではなく、前の晩に選択肢だけ置いておく。

これだけで、朝の玄関の空気がずいぶん変わりました。

3. 「頑張って」と送り出すのをやめました

これは通級の先生に言われたことがきっかけです。

通級の先生
通級の先生

行けたらすごい、というより、行けなかったときにどうするかを先に決めておくと、お子さんは安心して家を出られますよ。

それで、「頑張って」を「行けたら花マル、行けなかったら一緒に考えよう」に変えました。

失敗が用意されている状態って、思っていたよりずっと安心するみたいです。

息子は、この言い方にしてからのほうが、結果的に自分で靴を履くようになりました。

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休ませるかどうかは、その日の朝に決めなくていいです

行き渋りの相談でいちばん多いのが、休ませていいのかどうか、だと思います。

私も何度も迷いました。

一日休ませたら、そのまま行かなくなるんじゃないか。

その不安は、今もゼロにはなっていません。

ただ、去年から意識しているのは、「今日どうするか」と「これからどうするか」を分けて考えることです。

今日の朝の判断は、体調と本人の様子だけで決めていいと思っています。

行かない選択をした日でも、それは「これから毎日休む」という決定ではないです。

朝の五分で、その先ぜんぶを決めなくて大丈夫だと自分に言い聞かせています。

親のほうが不安になっているときは、それも書き出してみてください

去年いちばん効いたのは、実は息子への声かけではなくて、私自身の不安を紙に書いたことでした。

書いてみたら、私がこわがっていたのは息子が休むことではなくて、「このまま行かなくなったらどうしよう」という起きていない未来のほうでした。

起きていないことは、対策が立てられません。

だから、余計に不安が大きくなるんだなと思いました。

いま起きていることだけを見ると、「今朝、教室に入るのがこわいと言っている」だけです。

それなら、できることがあります。

親のほうが落ち着いていられると、朝の会話が少し柔らかくなります。

好きなことをやる場所を、学校の外に持っておくと少し楽です

これは行き渋りの解決策ではないのですが、うちで結果的に助けになったので書いておきます。

学校でうまくいかない時期でも、本人が自分から行きたがる場所がひとつあると、家の中の空気が違いました。

うちの場合は、ものづくりの教室でした。

学校がしんどい週でも、そこには行くと言うんです。

学校だけが評価される場所になってしまうと、うまくいかない時期に逃げ場がなくなります。

苦手を見てもらう場所と、好きを伸ばす場所を分けておくと、片方が沈んでももう片方が残ります。

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まとめ

  • 二学期のはじめの行き渋りは、生活リズムのずれ・見通しのなさ・暑さと疲れが重なって起きやすいです
  • 「行ってみたら楽しいよ」のような根拠のない励ましは、本人の気持ちにふたをしてしまうことがあります
  • 理由を聞く代わりに、いちばんいやな場面を選んでもらうと答えやすくなります
  • 行くか行かないかを玄関で迫らず、前の晩に選択肢だけ置いておくと朝が楽になります
  • 「頑張って」より「行けたら花マル、行けなかったら一緒に考えよう」のほうが、安心して家を出られるようです
  • 休ませるかどうかは、その日の体調と様子だけで決めて大丈夫です。朝の五分で先のことまで決めなくていいです
  • 朝だけの体調不良が続くときは、担任やスクールカウンセラー、かかりつけ医に早めに相談してみてください

九月の朝は、親のほうがしんどい日もあります。

うまく声をかけられなかった日があっても、それで何かが決まってしまうわけではないので、大丈夫だと思っています。

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この記事を書いた人

みさき

ADHDとASD併存の小4の息子(10歳)を育てる在宅看護師パート。わたし自身もADHD当事者です。 小2から通級指導教室に通い続け、小3からはリタリコワンダーも並走(現在も通塾中)。 教室・療育・習い事を渡り歩いた経験を、同じ発達障害のある子の育児の親御さんに発信しています。

当事者の親 教室・通級・療育を経験