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失敗を怖がる子がリタリコワンダーで変わった話 — 完璧主義との向き合い方

失敗を極端に怖がる、間違うとパニックになる…そんな完璧主義傾向のお子さんの親御さんへ。リタリコワンダーで「失敗していい」を体感していった息子の変化と、家庭でできるサポートをまとめました。

みさき
みさき
当事者ママ / 小4息子(ADHD・ASD併存)
失敗を怖がる子がリタリコワンダーで変わった話 — 完璧主義との向き合い方

「間違えるくらいなら、最初からやらない」息子

みさき
みさき

うちの息子(小4・ADHDとASD併存)、勉強でも遊びでも「失敗するくらいなら最初からやらない」タイプだったんです。新しいことに挑戦する時は固まる、ちょっとつまずくと泣く、消しゴムで何度も書き直す。発達特性ある子の完璧主義あるあるだと思うんです。

発達特性のあるお子さんの完璧主義傾向に悩む親御さん、多いですよね。

実は、わたし自身もADHD当事者で、子どもの頃から完璧主義の傾向にずっと振り回されてきました。「うまくできないなら最初からやらない」あの気持ちが、当事者として痛いほどわかるんです。だからこそ息子には、わたしが子どもの頃に出会えなかった「失敗していいよ」の文化に、早めに触れてあげたかった。

うちもまさにそうでしたが、リタリコワンダーに通うようになって、息子の中の「失敗していい」感覚が育ってきた実感があります。この記事では、その変化のプロセスと、家庭でできる工夫をまとめます。

発達特性のある子の完璧主義の特徴

特性のある子の完璧主義は、定型の子のそれと少し質が違います。

これらは不安が強いことが根っこにあります。本人は「サボってる」のではなく、「どうやって失敗を許すか分からない」状態です。

なぜプログラミングが完璧主義に効くのか

意外に思われるかもしれませんが、プログラミングは完璧主義の解毒剤になります。

理由

  1. エラーが「悪いこと」じゃない:エラーが出るのは普通で、修正のヒントになる
  2. 修正のたびに「動く」が見える:失敗→修正→動く、のサイクルが視覚的
  3. 誰でも最初は動かない:動かないところからスタートが当たり前
  4. 完成は段階的:100か0ではなく、徐々に良くなる

つまり、「失敗→学習→改善」のループが内蔵されている学習素材なんです。

息子が変わった瞬間1:「エラー」に怯えなくなった

最初のうち、息子はエラー画面が出るたびに固まっていました。「壊しちゃった」「もうできない」とパニック気味。

ある日、先生が息子にこう言いました

「エラーが出たってことは、コンピューターが『ここを直してね』って教えてくれてるんだよ。エラーは敵じゃなくて、味方なんだよ」

この一言を息子が腹落ちするまで何度も言い続けてくれて、3回目くらいの授業で息子は「あ、エラーね、ここね」と言えるようになりました。

息子が変わった瞬間2:「途中段階」を見せられるようになった

完璧主義の子は「未完成のものを人に見せたくない」傾向があります。

リタリコワンダーで息子は、最初「これじゃダメだから消す」と何度も自分の作品を消していました。

先生は、

「消す前にちょっとだけ見せて?まだ完成じゃなくても、ここがすごくいいよ」

「途中段階を肯定」し続けてくれました。3ヶ月くらいかけて、息子は自分から「途中だけど見て」と言えるようになりました。

息子が変わった瞬間3:失敗を「面白がる」ようになった

これが一番大きな変化かもしれません。

ある日、息子の作ったゲームのキャラクターが意図せずすごい挙動をして、息子も親も大爆笑したことがありました。

「失敗が面白い」体験。これを重ねるうちに、失敗が「怖いもの」から「面白いもの」に少しずつ変わってきました。

家庭でも

  • 私が料理失敗した時に「面白い見た目!」と笑い話に
  • 息子が間違えた時に「斬新な発想だね」と意図して言う
  • 失敗エピソードを家族で共有する

意識的に「失敗=面白い」を文化として作るようにしています。

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家庭でできる完璧主義サポート

リタリコワンダーだけに頼らず、家庭でも工夫しています。

サポート1:「途中段階」を意識的に見せる

  • 親が掃除している途中の部屋を見せる
  • 料理の盛り付け前を見せる
  • 仕事の下書きを見せる(個人情報出さない範囲で)

「完成形だけ見えてる世界」から、「途中段階が当たり前」という認識に少しずつ変えていけるといいなと思います。

サポート2:「やり直し」を楽しいイベントに

  • 「もう一回やってみる?」を明るく言う
  • やり直す時に「今度はどうしようか」を一緒に考える
  • やり直しが嫌な時は「今日はここまでで終わりにしよう」

「やり直し」を「失敗の証拠」じゃなく「次のチャレンジ」として言い換えてあげるのがおすすめです。

サポート3:「失敗エピソード」を語る

  • 親自身の失敗談を頻繁に話す
  • 「あの時失敗したから今がある」のストーリーで
  • 偉人の失敗談を絵本やYouTubeで一緒に見る

成功者ほど失敗してることを、本人にとって身近な大人から伝えていくと響きやすいなと感じます。

サポート4:「完璧」を求めない場面を作る

  • 「今日は完成しなくていい日」を月1で
  • お絵かきを「適当に描く日」にする
  • 料理を「失敗してOKの日」にする

意図的に「完璧を求めない時間」を作ると、本人もそのモードに入りやすくなります。

完璧主義は「悪」じゃない

最後に大事なこと。完璧主義そのものが悪いわけではありません。

うちの息子の完璧主義は、「丁寧に取り組む」「責任感がある」「妥協しない」といった良い面の裏返しでもあります。

目指すのは「完璧主義をなくす」ことではなく、「完璧主義と上手に付き合う」ことかなと思います。失敗を許せる範囲を、少しずつ広げていく感じが現実的です。

リタリコワンダーは「失敗を肯定する文化」がある場所なので、完璧主義の子が「失敗OKモード」を学ぶ場として機能します。

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よくある質問

Q. 完璧主義は治るもの?

「治す」ではなく「上手に付き合う」のが現実的かなと思います。良い面も活かせるように関わってあげるといいかもしれません。

Q. 親が完璧主義だと子どもにも影響する?

影響します。実はわたし自身もADHD当事者の完璧主義タイプで、子どもの頃の「うまくできない自分」を許せなかった経験を、息子の姿に重ねて見ています。だからこそ意識して、わたしから先に「失敗OK」モードを見せるようにしています。親が肩の力を抜くと、子どもも安心して挑戦できるようになる気がします。

Q. 学校での完璧主義が酷い場合は?

担任の先生に家庭での状況を共有してみてください。学校側でも声かけや課題量の調整をしてくれることがあります。

Q. 専門の支援を受けるべき?

完璧主義で日常生活に支障が出ているなら、発達相談やカウンセリングも選択肢に入れて検討してみてください。診断の流れはADHD診断の記事も合わせてご覧ください。

この記事を書いた人

みさき

ADHDとASD併存の小4の息子(10歳)を育てる在宅看護師パート。わたし自身もADHD当事者です。 小2から通級指導教室に通い続け、小3からはリタリコワンダーも並走(現在も通塾中)。 教室・療育・習い事を渡り歩いた経験を、同じ発達障害のある子の育児の親御さんに発信しています。

当事者の親 教室・通級・療育を経験