通級指導教室のデメリットは?2年通った母が感じた正直な5つと、それでも続ける理由【ADHD・ASD小4】
通級指導教室をすすめられたけれど、デメリットも知っておきたい。ADHDとASDのある小4息子を小2から通級に通わせている母が、実際に感じた5つのデメリットと、その向き合い方、それでも通い続けている理由を正直にお伝えします。
学校の先生から「通級、考えてみませんか」と言われたとき、わたしが最初に検索したのは「通級指導教室 デメリット」でした。
メリットばかりの紹介はたくさん出てくるけれど、実際に通うと何が大変なのか、正直なところを知ってから決めたかったからです。同じ気持ちでこのページにたどり着いた方も多いのかなと思います。
わが家の息子は小4で、ADHDとASDを併せ持っています。通級には小2から通い続けていて、今のところやめる予定はありません。その2年あまりで感じた「正直しんどいな」と思ったデメリットを、きれいごとなしで5つ書いてみますね。わたし自身もADHD当事者なので、本人のしんどさも親のしんどさも、どちらもよくわかるつもりです。
デメリット1:通常の授業を抜ける分、その時間の勉強が抜けてしまう
通級は、在籍しているクラスの授業を週に数時間だけ抜けて、別の場所で個別や少人数の指導を受ける形が基本です。
ということは、抜けている間にクラスで進んだ内容は、自分で追いつく必要があるということでもあります。わが家も、通級に行っている時間がたまたま算数と重なっていた時期があって、「あれ、ここ習ってない」と本人が戸惑うことがありました。
ただ、ここは担任の先生と通級の先生が連携してくれて、抜けるコマを固定の教科に偏らせないよう調整してもらえました。心配なときは、入る前に「どの時間に抜けることになりそうですか」と聞いておくと、見通しが立ちやすいかなと思います。
デメリット2:本人が「なんで自分だけ別の教室なの」と感じることがある
これが、わたしが一番気をもんだところです。
低学年のうちは何も気にしていなかった息子も、学年が上がるにつれて「みんなと違う」ことに少し敏感になりました。周りの目や、自分だけ特別扱いされている感覚は、子どもの自尊感情に関わる繊細な問題だなと感じています。
わが家の場合は、通級を「苦手をなおしに行く場所」ではなく「自分のペースで力をつける場所」として本人に伝えるようにしました。実際に通ってみると、息子にとっては気持ちが落ち着く居場所になっていったように思います。このあたりの変化は通級指導教室ってどんなところ?通って変わった3つのことに詳しく書いているので、よかったらあわせて読んでみてくださいね。
わたし自身も子どもの頃、自分だけ何かが違う感覚に居心地の悪さを覚えたタイプでした。だからこそ「あなたが劣ってるわけじゃないよ」という空気を、家の中だけでも保ちたいなと思っています。
デメリット3:送り迎えやスケジュール調整の負担が増えることがある
在籍校の中に通級がある場合はいいのですが、別の学校に設置された通級(他校通級)に通うケースだと、その時間の送り迎えが必要になることがあります。
わが家は幸い大きな負担にはなりませんでしたが、働きながらだと「その曜日のその時間だけ、どうしても動けない」という日が出てくると思います。在宅看護師のパートをしているわたしも、シフトと通級の曜日が重ならないよう毎月少し気をつかっています。
習い事との両立も含めて、週のスケジュールをどう組んでいるかは通級と習い事の両立リアル、我が家の週スケジュール公開にまとめています。曜日の組み方の参考になればうれしいです。
デメリット4:効果がすぐには見えにくい
通級は、通い始めてすぐに「変わった」とわかるものではありませんでした。
ソーシャルスキルや気持ちの整え方を、時間をかけて少しずつ積み上げていく場所なので、数回通っただけで成果を求めると、肩透かしを感じてしまうかもしれません。わが家も最初の数ヶ月は「これ、意味あるのかな」と正直思った時期がありました。
半年、1年と続けるなかで、「友だちとぶつかったときに少し言葉で伝えられるようになった」といった小さな変化に気づけるようになりました。すぐの結果を求めず、長い目で見るくらいがちょうどいいのかなと思います。
デメリット5:受けられる時間や内容には限りがある
通級は公的な支援なので、受けられる時間数や指導の内容には一定の枠があります。
「もっと手厚く」「うちの子の得意なところをぐんぐん伸ばしてほしい」と思っても、通級だけで子どもの全部をカバーするのは、どうしても難しい場面が出てきます。通級は学校生活で困らないための土台づくり、という位置づけで考えるのがしっくりきました。
そのうえで、わが家は「苦手を支える場所(通級)」と「得意を伸ばす場所」を分けて考えるようにしています。学校の中ではどうしても注意される場面が多かった息子にとって、自分の好きなことで「できた」を積める場所が別にあるのは、気持ちの支えになっているようです。わが家はその得意を伸ばす場所として、ものづくりやプログラミングを学べるリタリコワンダーに小3から通っています。発達特性のある子への理解がある環境なので、通級とはまた違う形で本人の居場所になっているなと感じています。

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それでも、わが家が通級を続けている理由
ここまでデメリットを5つ書いてきましたが、それでもわが家は通級をやめずに続けています。
理由はシンプルで、息子にとって「ここなら安心していられる」と思える時間が、学校の中にひとつできたからです。通常学級では気を張りっぱなしの息子が、通級では少し肩の力を抜けているように見えます。
デメリットはどれも、先生との連携や声かけの工夫で、ある程度やわらげられるものでした。「合わなかったらやめてもいい」くらいの気持ちで始めてみて、わが家の場合は続ける選択になった、という感じです。
通級とリタリコワンダーの役割の違いについては、通級指導教室とリタリコワンダーの違いは?両方使った親が感じた住み分けで、もう少し詳しく整理しています。
まとめ
通級指導教室のデメリットを、2年通ったわが家の実感で整理すると、こんなところです。
- 通常授業を抜ける分の勉強は自分で補う必要がある
- 本人が「自分だけ違う」と感じることがある
- 送り迎えやスケジュール調整の負担が出ることがある
- 効果はすぐには見えにくく、長い目が必要
- 受けられる時間や内容には限りがある
どれも事前に知っておけば、向き合い方を用意できるものだなと思います。デメリットを理由に最初から候補から外してしまうより、知ったうえで「わが子に合うか」を確かめてみるくらいが、ちょうどいいのかもしれません。
そして、通級だけで全部を抱え込まなくて大丈夫です。苦手を支える場所と、得意を伸ばす場所を分けて考えると、親の気持ちも少し軽くなるのかなと思います。得意を伸ばす場所がまだ見つかっていない方は、無料体験から相性を確かめてみるのもいいかもしれません。


